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感情を司る者ナノ
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人になった化け物は何を見て何を思うのか 第8話「これが存在の勇者の力!龍神vs【存在】の勇者!!」

「だァァァァッ!!」 2人はぶつかり合い先に攻撃したのはルールだった。 リリスを勢いよくぶん殴るもーーー 「ふっ!」 ーーーリリスは左手でルールの拳を流すように無駄なく躱し、更にルールとの距離を顔前まで詰める。 「ライトスフィアッ!」 ルールの腹部に球体の光魔法を撃ち込む。 「ッー!!」 ドゴォォォンッ!! 二人は爆発に飲み込まれる。 爆煙が晴れるとーーー バキィッ! 「っぐぅ……!」 リリスがルールに蹴り上げられていた。 「ハハハッ!!その程度かァッ!勇者よォッ!!」 ルールはリリスの右足を掴み、投げ飛ばそうとするがーーー 「させますかっ!」 ブンッ! リリスはルールの掴んだ手を左足で挟み込み、勢いよく回転しルールを逆に地面に叩き落とす。 ドッガラガラガラアアッ!! 「ィッ!?」 ルールはヒビ割れるほど地面に勢いよく叩きつけられ声を漏らす。 「お返しっ……ですっ!」 リリスはルールを振り落としたまま空に飛び上がり、真下に倒れているルールにーーー 「ライトフラッシュレイッ!!」 ーーー光の光線を撃ち放つ。 「火球ゥ!」 ルールは素早く起き上がりながらも迫り来るライトスフィア向けて撃ち放つ。 ドゴォォォォォォォンッ!!!! 二つの技はぶつかり相殺される。 その間にリリスは着地し、起き上がっているルールに攻撃しようと走り出す。 タッ! タッ! タッ! タッ! 「スラッシュ!」 剣から刃状のエネルギーを放出し、ルールに撃ち放つ。 「こんなものォ!」 バキィィィィンッ! ルールは向かってきたスラッシュを両手で受け止め、勢いよく折った。 「はぁっ!」 ルールが顔を上げるとリリスが剣を振り上げ、ルールに飛びかかっていた。 「こい勇者ァッ!!」 ルールは腕をクロスさせ、身を守る。 「はいっ!」 リリスは剣を勢いよく振り下ろす。 パキイィィィィィィンッ!!! 「なっーーー!?」 「やはりかァ……!」 リリスの剣は見事に折れ、回転しながら折れた刃が地面に突き刺さる。 ルールには傷一つついていない。 「ハハハッ!わえの勝ちだァ!」 リリスに一瞬隙ができ、ルールはそこに付け入りリリスの腹部を深く殴った。 ドゴォォッ!! 「かはっ……!?」 リリスに重い一撃が襲いかかり、痛みのあまりリリスはルールにもたれかかってしまう。 ドサッ……。 「ッ……何故ここまで強く……!」 「ククク……貴様はわからんのかァ?」 「わえは闘えば闘う度ィ、徐々にこの肉体に慣れていっているのだァ……! この闘いに刻まれる1秒1秒がァッ! わえの力を取り戻しィ、更にわえを強くするゥッ!! 「流石ですねッ……カッコいいですよールールさん……!」 リリスはボロボロになりながらも変わらず笑った。 「……ではァ、そろそろ決着をつけさせてもらうぞォ!」 ドガァッ! ルールはもたれかかっているリリスの頬を空いている右手で殴り吹っ飛ばす。 「ぐぅ……!」 ズザザァッ……! リリスは踏み耐え、ルールを探すがどこにも見当たらない。 「どこにーーー「後ろだァ!」 「ーーーッ!?」 背後からルールが現れ、蹴り飛ばされる。 バキィッ!! 「ぉっ!?」 ヒュゥゥゥゥン! ドガァァァァンッ!!! リリスはいくつもの木々を壊しながら吹っ飛んでいく。 広範囲に煙が上がり、壊していった木々が倒れていく。 「フン……勇者といえどこの程度かァ、魔王の方が強かったぞォ」 リリスが吹っ飛んでいった森の方を見て、ルールは呟く。 「次は魔王だァ……さっさといくかァ」 ルールが飛び去ろうとしたその時ーーー 「……ッ……待ってください……」 「ーーーッ!」 ルールは勢いよく振り返る。 森に吹っ飛ばされたはずのリリス、がいつの間にか後方に立っていた。 リリスの体は震えており、今にも倒れそうだ。 ボロボロのリリスを見て、ルールは興味を無くし再び前を向く。 「……もうその体では動けんだろうゥ、いつもなら殺してやる所だがァ、貴様はわえを復活させたからなァ。 命だけは奪ってやらん、感謝するがいいィ」 ルールはそう言って去ろうとするがーーー 「……嫌です……私は、ルールさんの隣にいたいんですッ……!!!」 「ッーーー!!勝敗は決したぞォ!まだやるというのか  ーーーッ!?」 ルールがリリスの方に振り向くと、リリスの目がカッと見開いていた。 先程とはまるで力の質が違う。 「……私は【存在の勇者】になりたくなかった……この力を使わずに、私の力だけであなたに勝ちたかった……。 でもあなたは想像以上に強く天才です……【存在の勇者】の力無しではどう足掻いても今の私では勝てません……だからっ……この「存在の勇者】の力を使いますッ……!! 私はルールさんと共にいれるなら、私は勇者でも魔王でもなんにでもなりますッ……!!!」 リリスの目は白く光輝き、ルールを真っ直ぐ見つめている。 「ほうゥ……先程とは力がまるで違うなァ……。 いい覚悟だァ、勇者リリスアラ・ユラよォ……」 ルールはプルプルと震えている。 それは怒りや失望ではなくーー 「ハハハハハッ!!!!その願いをォ!!力をォッ!!!わえにぶつけてみろォォォォッ!!!」 ルールは興奮していた。 リリスの隠していた【存在の勇者】の力に。 ルールは高々とリリスに向かって叫ぶ。 「言われなくてもっ!貴方との未来を勝ち取るためッ!!全力フルパワーでいきますよッ!!!ルールさんッ!!!!!」 二人の闘いは最終決戦へと続くのであった。 ーーー 交差する力ーーー ーーー二人の「存在」と「存在に近しい者」は互いの力をぶつけ合い、激しい攻防を繰り広げるーーー ーーー勝つのは「龍神」かそれとも「勇者」か 力をぶつけ合った先には一体どのような運命が待ち受けているのかーーー 次回「最初で最後の最終決戦!ルールVSリリス!!」

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