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感情を司る者ナノ
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人になった化け物は何を見て何を思うのか 第1話「龍神と魔王」

ヒュオォォォォォォッ!! バキッ! ドガァッ!! ガラガラァァァァッ!!! ーーー今は名もない荒れ果てた地ーー 数分前まで国だったモノが瞬く間に破壊され荒れ果てた地へと変えたその場所で、一人と一匹の化け物が闘っていた。 一匹は突如として現れた謎の化け物 龍神【イロラスト・ルール】 一人は存在世界最強の存在 【存在】の魔王 【スウノ】 二人は激しく、殴り、斬り、蹴り、殺しあっていた。 「ハハハハハッ!!素晴らしいぞォッ!!小娘ェッ!!!ここまで龍神である我の力に抗えるモノがいるとはァ……なァッ!」 ルールはそう言い放った直後後退し、口から超巨大な火球を撃ち放つ。 「ふふっ…こっちのセリフだよ、それはっ!」 スウノはすかさず黒く濁った巨大なエネルギーの塊をルールの火球にぶつけ相殺させる。 ドゴォォォォォン!!!! パラパラパラ…… 爆煙が2人を包み込んでいく。 「ッ!だぁっ!」 バキィッ! 爆煙の中からスゥノが真正面から現れ、ルールの顔を殴りつける。 「ギィ…!ガァァッ!!」 ガシッ! 「くっ……ぅっ!?」 殴りつけてきた右手を掴み、スゥノを地面に何度も叩きつける。 ドガァン! ドガァン! ドガァン! 「ッゥ…!えあァッ!」 ルールがもう一度叩きつけようとスゥノを振り上げた瞬間、スウノは自身の掴まれている右腕を引きちぎり、素早く一回転し、ルールの頭部を狙い踵落としをかます。 「グォッ……!?」 ルールが怯んだその隙にスウノはルールの頭を踏み台に飛び上がり、回転し数メートルほど距離を取り着地する。 ズザザザァ……!! 「ふぅ……今まで戦った誰よりも強いよ、キミは」 スウノはルールにそう言いながらもちぎれた右腕を再生させる。 「フンッ!貴様もなかなかやるじゃないかァッ!!最近は歯ごたえがない奴ばかりでつまらんかったからなァ、ここまで楽しい闘いは久しぶりだァ!!!」 「それはそれは、龍神様に喜んでいただけて何よりだよ」 「ククク……!!じゃあもっと我を楽しませてくれよォッ!!!小娘ェッ!!!!」 ルールはスウノに超スピードで接近する。 「…はぁ…どこにそんなスタミナがあるのさ…!」 スウノも負けじと迫るルールを迎えうち、二人の拳が交わり合った。 ーーーそして、この激しい闘いは一週間続いたーーー ーーーー ーーー ーー ー 「ハァ…ハァ…ここまで我についてくるとは驚いたぞォ…!」 「はっ…はっ……なんで倒れないのさ…こっちは既に限界だってのに……!!」 二人はかなり体力を消耗していた。 お互いに傷だらけで名を馳せた強者でも10回は死んでいてもおかしくないほどだ。 龍神と存在の魔王という存在が規格外だとよくわかるだろう。 「こんな楽しい闘いを終わらせてたまるかァ!もっとォ!我が強くゥ!なるためになァッ!!」 ドシュウウオオオオオオオッ!!!!! ルールは声を張り上げ、更に力を引き上げていく。 スウノは更に強くなったルールを見て、身を引き締めるように強く力を込めて構える。 くっ……! 体力は僕と同じくらい無いはずなのにっ……。 僕のパワーを完全に上回ったッ……! まさに化け物というべき存在だよ龍神ってヤツは……! 「……ちっ……仕方ないね……人の手は借りたくなかったんだけど…」 「何をぶつぶつ言ってるゥ!さァ!存分に殺りあおうぞォッ!!」 「ふふ、この戦いをこんな所で決めるのは惜しくないかい?」 「別にわえはそんなくだらんことは気にせん。 だがァッ! 貴様がそういうのを気にするのならそれに乗ってやろうではないかァッ!! 貴様はわえとここまでやりあえた強者だからなァッ!!!」 「じゃあついてきなよ、決着をつけるのにもっと相応しい場所があるからさ」 そう言い放ってスウノは空へと飛び立ち、とある場所へ移動する。 「いいだろうゥ!その場所とやらにいこうではないかァッ!そこが貴様と我の決戦の地だァ!」 ルールもスウノの後をついていく。 ーーー神殿「ヒロスティア」 タッ タッ 着いた瞬間二人は距離をとり、睨み合った。 「さァ決着つけるぞォ!小娘ェ!!」 「……そうだね」 スウノは背後にある台座に刺されている剣を、勢いよく抜いた。 「ァ?何だァ、それはァ……?」 「ん、これかい?これはねーーーー スウノは不敵な笑みを浮かべ、ルールにこう言い放った。 「聖剣さ」 ゆっくりと、スウノは聖剣をルールに振りかざした。 ーーーー次回予告 やぁ、僕はスウノ。魔王だよ。 龍神がいきなり勝負を仕掛けてきて闘ってたんだけど、奴は化け物じみた力を持っててね…。 魔王である僕をも超える強さ、僕でも奴を倒すのは難しい。 だから、人間の集大成である聖剣を借りさせてもらうよ。 あの化け物を倒すために…! 次回「終幕!龍神【イロラスト・ルール】!」

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