アプリメーカー
プロフィールをすっきりまとめられるサービスをリリース! 詳しくはこちら→プロフカード

ほうき
ほうき

心に眠る古来の空想 序章 暗黒の中で

 気がついたとき、私はそこにいた。  ここが何処であるかなど、私の知るどの言葉をもってしても表現する事はできないだろう。  暗闇という言葉ですら足りないと思わせるほどの深い闇。視覚など当然機能しないが、そこには『何か』があると直感が告げていた。  おそらく自分の存在を捉えたのであろう、『それ』は私に向かい、言葉をかけ始めた。  『それ』の声を聞いた訳ではない。かし、『それ』が何を言わんとするのかが頭の中に響いて来たのだ。  その誘いは私にとって魅力的なものだった。  このような場、このような状況で得体の知れぬ何かが私を誘う。それが健全なものであるはずもない。  そう理性は告げていたが、一方で私の感情はその中に救いの可能性を見いだしていた。 これさえあれば、私は___  気づけば私は、いつもの部屋、寝台の上に横たわっていた。    知らず知らずの内に抱いていた胸の中には、一冊の本。  試しに開いてみれば、そこには色々な術式が記されていた。    これがどのような経緯で私の手元に届いたのか、まるで記憶がない。  だが、身体中から湧き上がる高揚感の前 には、そんなのは些細なことだ。  この力を以てすれば、私の目的は容易に達成出来るだろう。 これから、私の新たなる物語が始まるのだ!

この職人の人気アプリ