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感情世界ナノ
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全てを知ったその先には 第5話「お姫様とメイド」

朝ーー5時 「ふぁ……ん……?」 フィーネは目を覚ます。 あたりを見回すと自分が寝た時にいた部屋じゃなかった。 「あれ……確かせんせいと一緒に寝て……違う部屋に移動させられたのかな……」 フィーネは少しがっかりする。 「はぁ……もっと先生と仲良くなりたいなぁ……どうすれば仲良くなれるんだろう……」 フィーネはうーんと考えるとはっとした顔になる。 「今何時っ!?」 壁にかけられている時計を見ると5時3分だった。 「5時……!ならせんせいより私の方が早起きだったりして……!」 まだせんせいの起きる時間とかわからないけど、こんなに時間が早いんだから起きてる可能性は低い! 「せんせいの助手としてせんせいが起きる前に朝ごはん作って、作ったらせんせいを起こす……!そして先生に褒められて仲良くなってーー」 ーーー 『これ助手が作ったのかい?凄く美味しいよ』 『起こしてくれてありがとう、助手がいてくれると本当に助かるよ』 『よしよし』 ーーー ーー 「え、えへ……えへへへへ……!」 フィーネは妄想に浸かっていた。 「……はっ……!こんなことをしてる場合じゃないです……!早くご飯作らないとっ……!」 フィーネは扉をそっと開け、一階へと降りる。 一階を降りる途中で何やらいい匂いがしてきた。 「美味しそうな匂い……はっ!まさかっ……!」 フィーネは階段を一気に駆け降りるとそこにはーー 「やあ、おはよう助手」 ベルゼアーテが朝食を作って待っていた。 「せ、せんせいっ!?お、おはようございます!」 フィーネは驚きながらも椅子に座り挨拶する。 「よく眠れたかい?助手」 「はい!せんせいが一緒にいてくれたのでよく眠れました!」 「それは良かった。じゃ、朝ごはんを食べようか」 「はい!」 そうして2人は朝ごはんを食べ始める。 もぐもぐもぐもぐ 「……そういえば助手のこと、聞けてなかったね。いろいろ聞かせてもらってもいいかな?」 「いいですよ!むしろせんせいに知って欲しいです!」 「じゃあ最初はね」 ベルゼアーテはフィーネに質問をいくつもしていく。 フィーネはどんどん答えていき、10分もしないうちに質問はあっという間に終わった。 「歳は11歳、身長145cm、体重32kg、好きなものは今はなし、嫌いなものは辛い者全般、と……」 「ふむ、なるほど。ありがとう、助手のことは大体わかったよ」 「せんせいに知ってもらえてわたしも嬉しいです!」 「これからもっと助手も知らない新たな助手を一緒に知っていこうね」 「はい!せんせい!」 フィーネは元気よく返事する。 「よし、じゃあご飯も食べたことだし、まずは聖女サマの誕生日会に向けて準備を始めるとしよう」 「ついに準備ですね!何をするんですか?」 フィーネはワクワクした顔をしながら聞いた。 「私と助手は2週間後にお姫様とメイドさんになって誕生日会に行く、だからそれになり切るための練習さ」 「わたしがメイドさんですね、頑張ります!」 「私はお姫様をしたことあるから、今日から2週間助手にみっちり教えていくからね、覚悟して取り組むように」 「はい!」 こうしてベルゼアーテとフィーネのメイドさんになるための特訓が始まった。 10時間後ーー 「……」 ベルゼアーテはソファーで本を読んでいる、その背後にはメイド姿のフィーネがいた。 ぐぅ〜……。 「ダメだよお腹を鳴らしては、メイドとしては原点だよ」 ベルゼアーテは本から視線を外し、フィーネの方へと振り向いた。 「うぐっ……せんせいメイドさんってすっごく難しいんですね……もう限界ですっ……」 フィーネはぷるぷると震えている。 「まあね、メイドは基本、静かにいなきゃいけないからね。存在を感じさせぬ振る舞いをしてこそ真のメイドだよ。主役はいつだって主だと思っておくとやりやすいかもね」 ベルゼアーテはそう言いながら本を閉じ、立ち上がる。 「まあ今日はこの辺にしておこうか、一日に詰め込みすぎてもいけないからね」 「やっ、やったぁ……」 フィーネはどさっと倒れる。 倒れたフィーネをベルゼアーテは背負い、寝室向かう。 「よく寝る子だね、スラム街での生活で体力がかなり落ちているせいだろうけど」 「体力もつけていかないとね、助手」 寝室ついたベルゼアーテは扉を開けベッドにフィーネを寝かせる。 「すぅ……すぅ……」 ベルゼアーテはフィーネの寝顔をぼーっと見ている。 「……私も寝ようかな、久しぶりに」 ベルゼアーテは横になり、目を瞑る。 「おやすみ、フィーネ」 ベルゼアーテは98年ぶりにちゃんと眠った。 ーーー ーー ー 次回「聖女サマのお誕生日会」

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