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アナザーズxファンタジア【三章過去編】 第3話「二人の世界が始まる時」

ーーー朝 パチっ 獣…新たな名を授かったリフヒラ・ルフォールは目を覚ます。 起き上がり、サナの方を振り向くと 「……?」 サナはいなかった。 「…どこへ?」 リフヒラは姿を消したサナを探しに、部屋から出ようと扉まで移動し、ドアノブを回そうとすると。 ガチャ 「リフヒラー!起きてー…ってきゃぁっ!?」 サナは扉を開けると目の前にリフヒラがいたことに驚き、お尻から転けてしまう。 「…大丈夫?」 リフヒラは転けたサナに手を差し伸べる。 「ご、ごめんね、扉の前に立ってるとは思わなくて…」 謝りながらサナも差し伸べられた手を取り、立ち上がる。 「私より早く起きるなんて、ちゃんと寝たの?」 リフヒラは昨夜寝た時間を思い出し、サナが十分な睡眠を取れていないのではないかと心配する。 「…私はあまり寝なくてもいいんだよ。」 サナはあははと笑いながら言う。 「そうなの。そういえばサナの種族ってなんなの?獣人辺りだと思っているけど」 「え、あ…私、自分の種族がわからないの…。ごめんね!幼い頃の記憶が曖昧で」 サナは笑っているが少し表情が暗くなったのがリフヒラにはわかった。 「…そう」 リフヒラはこれ以上サナに聞かぬよう会話を終わらせた。 サナに辛いことを思い出して欲しくないからだ。 これから沢山の幸せを見て、辛い過去など忘れて欲しいと思ったから。 「じゃ、いこうか。」 「?どこに?」 「二人の旅に」 ーーー屋敷外 「準備はした?」 リフヒラの服装は殺した少女の服装を真似て作った町娘風衣装で、地形の力で作ったお手製ポーチを腰に身につけている。 「う、うん」 サナはというと…。 奴隷服のままで、持ち物は特になし。 「じゃ、いこう」 リフヒラは確認を終えると前へ前へと歩き出す。 「り、リフヒラ!歩くのはやいよぉー!」 スタスタスター ーーー30分後 「……」 リフヒラは息一つ切らさずに歩を進めている。 一方サナはというとー… 「はぁっ…はぁっ…!ちょ…ちょっとやすも…リフヒラぁ…」 よろよろと歩き、息を切らしながら必死に後ろをついていくサナがいた。 そのサナの声にリフヒラは歩を止めた。 「どうしたの?サナ」 リフヒラはきょとんとしている。 「あ、あのね…ちょっとやすも…?…私、体力なくて…」 息を切らしながらサナは言う。 「…わかった、じゃあ休もう。旅はのんびりするもの」 リフヒラが休もうと言った瞬間、サナがぱぁぁと目を輝かせる。 「や… 「や?」 「やったぁぁぁぁ!!」 サナの声にリフヒラは表情を変えてはいないが少しビクッと驚く。 「そんなに嬉しいの?」 リフヒラはあまりの喜びようにサナに聞く。 「うんっ!今まで休ませてもらったことないの…あの時は苦しかったよ…」 シクシクと涙ぐみながらサナは言う。 「なるほど…じゃあいい場所しってるからいこう」 「へ?」 ガシッ リフヒラは自分より背が少し高いサナを軽々と抱きかかえ空を飛ぶ。 「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」 サナはぎゅっとリフヒラの服を掴み、下を見ないようにしている。 「…大丈夫、私が絶対落とさない。」 「う、うぅ…お願い…。それにしてもこの山詳しいんだね?」 サナはリフヒラの顔を見て景色は見ないようにする。 「この山は私が作った。ここは元々森だったの」 「リフヒラが作ったの!?ひぇぇ…」 二人がそう話していると 「ついた」 「…ッ!」 目的地に着き、リフヒラは着地するため急降下する。 サナは更に力を入れ、ぎゅっと服を掴み目を瞑る。 スタッ。 「…サナ、目を開けてみて」 「…ん、わかった」 リフヒラに言われたとおり、目を開けてみると、そこにはー 二人の後ろに年月を感じる巨大木がサナ達を覆い、涼やかな風を感じさせる。 二人の足場には種類様々な花達があり、下を覗いてみるとここは崖になっているようだ。 サナがもう少し前に行くと いつも自分を包んでいた街を見下ろし、様々な色が、景色がサナを包み込んだ。 「きれい…。」 「でしょ?」 リフヒラもサナの笑顔を見て満足なようだ。 リフヒラも微笑んでいる。 「こんなに綺麗なもの見せてくれてありがとう!リフヒラ!」 サナはニコッと笑みをリフヒラに向ける。 「ふふ、どういたしまして」 リフヒラも笑顔をサナに向ける。 「ねぇねぇリフヒラリフヒラっ!」 「何?」 「この大きな木に私達の始まった日を書こうよ!」 サナは巨大木に指差す。 「始まった日?」 リフヒラはキョトンとしている。 「そう!始まった日!私とリフヒラの旅が始まった日!」 サナは今までにないくらいテンションが上がっている。 「私達の旅が始まった日…」 「ここに書いておけばね、旅が終わって帰ってきた時懐かしいなーってなるし!」 興奮するサナにリフヒラは思わずクスッと笑ってしまい 「いいよ、一緒に書こう」 「やったぁ!」 二人は適当な書きやすい石を拾い、巨大木に刻む。 「リフヒラ・ルフォール サナ・シャイヴィス ふたりのたび、ここにしるす ずっといっしょだよ、リフヒラ! 「か…けたっ…! 「ふぅ…」 集中して書いていた二人は書き終わると一息つく。 「リフヒラなんてかいたの?……もっと素直な気持ちかいてよかったのに」 「私、まだそういうことはよくわからないから。サナは……ふぅん」 リフヒラはサナの書いた文章を読んだ瞬間、そっぽを向く。 「?リフヒラどうしたの?」 「…何もない」 リフヒラの顔が少し赤くなっていたように見えた。 生きてきた中でこういうことを言われたのは初めてで、嬉しかったのだ。 旅の中だけでも。 「さ、行こう。あの街「リクルヘルツ」に」 リフヒラはこほんとつき表情を隠しきれたように本人は思っているが、隠せてなく、少し顔を赤くし微笑んでいるままサナに手を差し出す。 「うんっ…!」 サナも笑みを浮かべ、リフヒラの手を握り二人は手を繋ぎながら 街「リクルヘルツ」に向かい歩き出す。 ーーー 次回「心豊かな街「リクルヘルツ」」

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