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【頭の中の数多の妄想】←本編完結の前に外伝っておかしくないすか 舞台裏編 その5 …あの前のだいず

「うーむ…どうするかねえ…」 闇夜の中で、一人唸るものがいた。 「行った方がいいか…それとも待機してようか… 迷うなあ。」 『それ』は今、2つの選択の分岐路の前で悩んでいた。 人間誰しも二者択一の選択に悩むことはあるだろう。 ご飯かパンか、 山か海か、 きの○の○か、たけの○の○か… どちらか、選ばなければいけない。 しかしどちらも魅力的である。またはどちらにもリスクがある。 そして葛藤するということは、人間ならば…いや、知能を持つ者なら一度は経験するだろう。 彼もまた、今この地に起きている異常事態に対し、どう行動を起こすかに、悩んでいた。 「進んだ方が解決するだろうけど…でもなあ、残らないとあいつが何するかわからないし…。」 彼の名はだいずと言う。 この世界に住む破壊神である彼は、この異常事態を一刻も速く解決したいと思っていた。  しかし、自分が動くと目の届かないところで何が起こるかわからない。 そのただ一つの気がかりが、彼を行動を躊躇わせていた。 「うーん…迷うなあ……」 恒星の光が失われたこの世界で、未だ一歩も動けず、葛藤と罪悪感で頭を抱えていたその時… 彼は感じ取った。 「…!ゲートが開いた…。」 それと同時に、今まで抱えていた悩みが全て吹っ飛んだ。 だいずの言うゲートというのは、彼の家にある転送陣のことである。 彼の家は四方を高い壁で塞がれた場所にあり、そのままでは交通が不便なので、ワープできる魔法陣を作ることにしたのだ。 それは相互通行可能なため、向こう側の転送陣を起動すれば、こちら側に来ることもできる。だから、…一度起動したら戻れなくなるといった不安がない。 しかしそれは自宅に転送陣を置いていた彼にとって重大な不安要素でもあった。 「いけない!このままじゃ…起動したやつがやばい!」 彼がそう叫んだその直後。  家の方角から多大な爆発音が聞こえた。 「これは…急がないとな…。」 先にも述べたように、だいずは転送陣を自宅内に設置していた。 それはすなわち、対となるもう一つの転送陣を起動し、ワープすれば彼の自宅に転送されるということだ。 そして、実は彼の家には暴走したら手のつけようがない危ない者がいた。 「誰かは知らんが…生き残ってくれよ!」 彼が出撃するかどうか悩んでいたのも、 今こうして彼が走っているのも… 全てそれのことを考えていたからである。 そして転送陣が起動され、それは大変なことになった。 だから彼は、さっきまでの悩みぶりが嘘にも見えるほどの高速で家まで走っているのだ。 今や彼の頭の中には、その者を止めることただ一つしか浮かんでいなかったのだった。

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《特集》冬!