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ほうき
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【頭の中の数多の妄想】 ←でもこれはその中の一つに過ぎないんだよね。 そのに 多分後半

バトルというルナの提案に虚を突かれたラスト。予想もしなかった返答に頭の中が真っ白になってしまう。 「…へ?」 混乱してしまい、言葉が出なくなる。 「ちょっと!いきなりバトルしようって本気で言ってるの!?」 ムーンの言葉がなければハッとするのはかなり先になってただろう。 「あら、結構いい案だと思うけど?今ここで、サクッと簡単にできるものなんてそんなものしかなくない?」 「……まあ、言われてみれば確かにそうかもしれないけど…。」 「だっだらあとはラストがこの提案を受け入れるかどうかが鍵ね。 で、どう?」 「ま、まあいいんじゃないですか?私にとってもいい経験になるでしょうし。」 我に返ったラストはその提案を受ける。 「なら決まりね!久しぶりに体を動かせそうだわ!」 「…えーっと、制限時間は3分、装備は木刀と皮鎧で先に倒れたほうが負け、時間以内に決着がつかなかったら引き分け…でいい?」 成り行きで判定役をすることになったムーンがルールの再確認をする。 「大丈夫よ!」 「問題ありません!」 「じゃあ、スタート!」 二人の同意を得、戦闘が始まる。 ほぼ同時に動き出し、攻撃を繰り出す。 ルナの払った剣がラストの腹に直撃する。 「うっ!」 視認できない攻撃に一瞬動きを止めるが、すぐに立て直す。 そして、そのまましゃがみ、下から叩く。 「くっ…!さすがね。かなりやれるわ。」 攻撃を受けたルナは、足の痛みに耐えつつ防御も考えないと負けると考える。 『まずは相手の動きを観察することが大事』 そう考え、ラストの動きを注意深く見る。 (それにしてもよく見えないわね。夜だからっていうのはあるんだろうけど。) 一方でラストは体力の配分をどうするか考えていた。 (どうしようかな…。このままだと確実にスタミナ切れを起こして、異変の調査もできなくなっちゃうし…。) 恒星光がないということもあり、相手の動きが見づらい。 運動にバトル、という提案を受けたのは失敗だったかもしれないと後悔したが、 「今は目の前のことに集中するべきである」と考え直す。 (まずはルナさんの行動に注意しなくちゃ!) お互いに初撃を食らってから相手の出方を窺う作戦に出たため、緊張した空気が続き、何も起こらないまま50秒が経過した。 もともとルナのストレス発散+ラストの経験積みのための模擬戦だったはずなのに、何も起こらないまま終わってしまっては両者のためにならない。 時間を延長するという手もあるが、お互いに動かなければただ不毛に時間を消費するだけだ。 ラストはこの状況をどうしようか思考を巡らせていたが、 先にルナがはじけた。 「よくよく考えたらガンガン攻めなきゃ実際の戦闘でも先にやられてしまうわ! 細かいことはもう考えない。ただひたすらに攻撃をすれば一発くらいは当たるでしょう!」 どんなに下手な人でも数をこなせば鉄砲を当てることはきっとできる。 一発を正確に当てることに集中していては何もできないと、動き出す。 この行動を、物思いに耽っていたラストは気づけず、ルナの攻撃を無防備に受けてしまう。 「あ、しまった!」 ラストは叩かれたことに気づき、距離を取って立て直そうとするが、 ルナの連撃に耐えきれず、そのまま倒れてしまった。 「うーん。敵と戦っている間は相手のことを常に注意していたほうがいいかあ…。」 こうしてバトルは「目の前の敵をおろそかにしてはいけない」という教訓をラストに与えて、ルナの勝利で終了した。 「お疲れ様。結構いい運動になったわ。ありがとう、ラスト。」 「こちらこそ、ありがとうございました。おかげで、相手のことを考えて動くようにするという目標ができました。」 バトルが終わって、お互いに感謝しあう二人。 特にルナは久々に暴れられたため、かなり上機嫌のようだ。 そこにムーンがやってきて、回復魔法で二人を回復する。 「二人ともお疲れさま。とりあえず回復するね。『回復』でいいかな?」 「あ、私のほうにはそこまで回復はいらないわ。この疲れをもうちょっと感じていたいの。」 「あ、ありがとうございます。」 そして回復したあと、なぜ来たのかを問う。 「そういえば、どうしてここに来たの? 理由は何となく察しが付くけど、一応聞かせてくれないかな?」 ラストは、最近恒星の光を浴びれていないこと、 その原因を探ることにしたこと、 そしてこの先にある家の主なら何か知っているかもしれないと思い山を登ってきたことを説明した。 「え!今ってただの夜じゃなかったの?!」 状況説明を聞き、ルナが驚く。 「あー、やっぱりこれ異変だよね…。それでラストさんはそれがなぜ起こっているのか調べるために…」 しかしムーンはこの状況が異変だと薄々気づいていたようだ。 「それでもルナに付き合ってくれてありがとう。」 そして、異変の原因を探ることで忙しいはずなのにルナの運動に付き合ってくれたことに感謝をする。 「あ、そういえば、ムーンさんたちは何か知ってますか?」 「うーん…。話せるようなことはないよ。G大陸の神社にも物知りな人がいると思うから、何も得られなかったらそこにいてみるといいんじゃないかな。」 「そうですか。わかりました。」 「あ、そうだ。これ、持っていくといいよ。」 別れ際にムーンは人形を渡す。 「あ!これ、身代わり人表ですよね。もらっていいんですか?」 身代わり人形とは特殊な人形型のアイテムのことで、使うことで現在の自分と人形の損傷具合を交換できるというアイテムだ。 「うん。もしかしたら大変なことになるかもしれないからね。 【備えあれば憂いなし】というし。」 「あ、ありがとうございます。よーっし、それじゃ突入!」 人形をもらい、家に入ろうとするラスト。しかしムーンが止める。 「あ、待って!」 「?なんでしょう?」 「MPも回復しておくよ。さっき一緒にしようとしてて忘れちゃった…。」 MPの回復を忘れていたというムーンの発言にラストはクスリと笑う。 「ふふっ、相変わらずムーンさんはおっちょこちょいですね。」 「いやあ、恥ずかしい‥。それじゃあ、回復するね。『気力回復』!」 MPの回復と共にラストの疲れが一気に和らぐ。 「重ね重ねありがとうございます。 …あれ、でもムーンさんってこんな技使えましたけ?」 疲れが吹き飛んだことに疑問に思ったラストが問うと、 「あーうん。これは友達に教えてもらったんだ。」 ムーンは友人に教わったと話した。 「そんな魔法の使い手がいるんですね。」 「今はどこで何してるかわからないけどね。」 そういうと、ムーンはいつの間にか寝てしまったルナを背に乗せ、夜空に飛び立つ。 「今日はありがとう。異変の調査、頑張ってね。」 「はい!ムーンさんもお仕事頑張ってくださいね!」 「よし、じゃあ今度こそ突入!ついでにG大陸というところについても聞いておこう! 竜子さんなら・・知ってるよね?」 そして一人残ったラストは、家の中に入った。

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《特集》冬!