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立井 神奈
立井 神奈

【頭の中の数多の妄想】 ←でもこれはその中の一つに過ぎなんだよね。 その二 たぶん前半

蜜柑の提案に可能性を感じ、全速力で山に向かったラストだったが、すぐに体力切れを起こしてしまい、結局ゆっくりと向かうことにした。 「階段を登るのって結構きついんだよね…。はあ…。」 階段は一段一段に体力を使う。 手軽に運動をしたいならおすすめかもしれない。 といっても、そのことに詳しい人物はいないのだが…。 階段を登っていると、次第に声が聞こえてくる。 『今がとても退屈なのー! ちょっとは体動かしたいのー!』 話し合いと言うよりは一方的に欲求を話している感じのようだ。 (あはは…。ルナさん、鬱憤溜まってるんだろうなあ…。 話し相手は、多分ムーンさんだろうなあ…。) ラストにとってはこの声の主も、蜜柑と同じようによく見知った知り合いのものだった。 階段を登りきると、ラストの予想通り、ラストに瓜二つの人間が暴れており、その近くで赤いドラゴンが《どんな顔をしたらいいかわからない》といった表情で困っていた。 「ムーンさん、ルナさん、こんにちは。 最近体動かせてないんですか?」 ラストが挨拶をすると、二人もこちらに向き、挨拶する。 そして、「体動かせてない」という言葉に、ラストによく似た女性がまず応える。 「あら、こんにちは。 そうなのよ、たまには運動もしたいと思ってるんだけどね…。」 彼女の名前は 萩原流奈。 自由奔放で周りを困らせるフリーダム人間その一だ。 ラストとよく似ている姿をしているため、周りはどちらかわからなくて困惑することがあるようだ。 「…こいつが事務仕事ばっかり寄越すせいでさあ…。全く、困っちゃうわ。」 ルナがそう言ってドラゴンを指差すと、ドラゴンの方も負けずに言い返す。 「ちょっと待ってよ!それを言うなら僕だってが多くの雑用とか押し付けられて窮屈な思いしてるんだけど?」 このドラゴンは ムーン という。 料理屋で食材を売っていて、ラストもよく世話になっている。 奔放な周りの人物に振り回される、不憫な龍だ。 そしてムーンの発言でルナが爆発、無限ループである。 しばらくして落ち着いたあと、ラストがいう。 「あの、運動、付き合いましょうか? …といっても、今ここでぱぱっとできるものしかできませんが…。」 ルナに付き合うと言ったが、当初の目的を忘れてはいないようだ。 「え?いいの!?」 「でも、本当にここでささっとやれるものしかできませんが…。」 ルナは目を輝かせるが、ラストは断りを入れる。 「それじゃあ、バトルしましょう!」 そして、そこから出た提案に対し、 「…へ?」 ラストはコトバを失ってしまった。

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