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人になった化け物は何を見て何を思うのか 第4話「探索」

イロラスト・ルールが怒り狂い、一時間が経過した。 ーーー 「……」 イロラスト・ルールは悩んでいた…。 「…くー…かー…」 …ただ寝ていた…。 「…ハッ…!いかんいかん…寝てしまってはァ…何をするかだァ…」 イロラスト・ルールは考える、今、何をすればいいのか。 「…とりあえずゥ…探索だなァ。ここが何処なのかわからぬ以上ゥ、ここでいても何も変わらぬゥ」 「それに腹も減ったしなァ…!」 ルールはヨダレを垂らし、ギラギラと目をギラつかせる。 「さァいくかァ!」 大声を発し、龍神の時のように走ろうとするがー ズドッ! 「あァ!?」 何もないとこで転け、顔を勢いよく撃つ。 「ッ〜…!!」 痛みに耐えれずゴロゴロとのたうちまわる。 「か、体が思うように動かんッ…!人間とはここまで弱かったのかァ…!」 顔を抑え、立ち上がる。痛みは中々引かない。 「ッグゥ…!人間に合わせないといけないのかァ…!この龍神である我がァ…!」 壁に手を当てながらふらふらとルールは歩いていく。 タッ……タッ……タッ…。 「…何もないなァ…ここはァ…」 歩きながら辺りを見渡すが何もない。 あるのはただ暗闇に続く一本の道だけ。 グゥ〜。 お腹の音が遺跡に響く。 「…腹減ったなァ…千年も何も食わなかったからなァ」 「どこかに食い物はいないのかァ」 カチッ…。 何かを踏んだ。 ガコンッ。 「うォ!?」 ルールが立っていた位置から広範囲に崩れ、ルールは落ちていく。 「残念だったなァ!我は羽根がァ…」 無かった。 「あァァァァァ!?!?」 ヒューーーン ドサッ。 「ガッ!?…ぐぅぅ…何故人間はこうも脆いのだァ…」 ルールは痛みに耐えながら上を見上げる。 かなり高いところから落ちたようだなァ…。 …そういえばここはどこなのだァ?真っ暗で何も見えんがァ…。 辺りを見渡しても闇、闇、闇。 龍神なら容易く見えたものも今は目を凝らしても見えない。 「人間はこんな不便な体でよく生きてこれたなァ…」 そう言い放ち、立ち上がろうとするとー ゴゴゴゴゴゴ…。 「うぉわァ!?」 目の前の何かが開き、地面が揺れ動く。 立ち上がろうとした瞬間だった為、また転ける。 「ッたァ…!一日に何度転けさす気だァ!!」 勢いよく跳ね起き、立ち上がる。 スタッ。 ガタンッ。 立ち上がると同時に完全に扉は開かれた。 「扉が開かれたようだなァ…」 「グゥゥ…」 開いた扉からナニカがゆっくりと歩いてくる。 ドシン…ドシン…。 「ん…?アレはァ…」 目を凝らしてよく見るとソレはー ガァァァァァァァァァァ!! 龍だった。 ドラゴン 「同族ゥ…わえ以外に絶滅したかと思ったがなァ、まさか生きていたとはァ」 ルールは少し口元が緩む。 それは同族が生きていた喜びでもなく、強者を見つけた喜びでもない。 ーイロラスト・ルールが口元が緩んだのはー 「くいものォォォォォォォォォォ!!!!」 ーご飯が見つかったからだー ルールは唸りあげ、ドラゴンめがけて走り出す。 「久々の飯だァァァァァ!!さっさとシねぇ!!」 ルールは飛び上がり、ドラゴンに殴りかかる。 バキッ! ドラゴンの口元を勢いよく殴ったが…。 シーン…。 「何ィ…!」 ドラゴンには全くダメージを与えられていない。 ルールは一瞬驚き、固まってしまう。 「グゥオォォォォ!!」 ドラゴンは口を開け、ブレスを吐く。 「ッ…!しまっー ボォォォォォォゥ!! ルールはガードの体制に入るが、炎に飲み込まれる。 炎が搔き消えると、ボロボロになったルールの姿が現れる。 「ッ…!くゥ…!貴様ァァァァァ!」 ルールは落下するが壁を蹴り、再びドラゴンに接近する。 ヒュゥゥゥゥゥン!! 「これならどうだァァァァァ!!」 ドガァ! ドラゴンの腹部を両足で勢いよく蹴るが、ドラゴンはビクともしない。 「何故わえの攻撃が弱くなっているのだァ!肉体自体には慣れているはずダァ!ここまでスピードが出せるのにィ…!…!?」 ガッとドラゴンに掴まれる。 「ぐァァァァァ!!!何故ェ…わえより速くゥ…!!」 「ガァァァァァ!!!」 ドラゴンはブレスを吐き、ルールを焼き尽くす。 「ギィァァァァァァ!!!!!」 ルールは痛みに耐えきれず、断末魔を上げる。 「はァ…はァ…はァ…く、クソがァ…!このわえがッ…!ここまでの傷をォ…!!」 ドラゴンは飽きたのか、ルールを投げつける。 ヒュゥゥゥゥゥン! ドゴォォォン!…ガラガラガラァ…。 壁にぶつかり、少し崩れ、瓦礫と共に落ちていく。 「グゥォォォォォォ!!!!!」 ドラゴンは咆哮を上げる、その声は憎しみが混ざっていたようにも聞こえる。 ーーーーー ーーー ーー ー …我はここで死ぬのかァ…のっとるにも体力が回復するまで五百年かかるゥ…。 まだァ…まだだァ…!我はァ…魔王を殺していないィ…!魔王を殺しィ…我は最強であり続けなければいけないのだァ…!たとえェ…!! 「こんなゴミ屑の体でもォォォォ!!!!」 ガラガラガラッ! 瓦礫が吹っ飛び、ルールの姿が見える。 「グゥォォ…」 ドラゴンはルールを睨みつける。 「…!この体ァ…わかったぞォ!!」 ルールは一瞬硬直するが、直ぐにドラゴンの方を向き。 ビュンっ! ルールは飛び上がる。先ほどとは比べものにならない速さで。 「ガァァァァァ!」 ドラゴンはブレスを吐く。 ボォォォォォォ! ルールは炎に飲み込まれるが。 「効くかァ!!」 「食らうがいいィ!わえの拳をォォォォォォォォ!!!!」 ドラゴンの口元に思いっきり殴る。 「ガァ!?」 ドラゴンは軽く吹っ飛び、壁にぶつかり瓦礫に埋もれる。 「ハハハハッ!!やはりかァ!わえが食ってなかったのだァ!この人間をォ!」 ルールは歪んだ笑みをする。 「とっくにこの人間の魂は食ったと思ったがァ、まさか食ってなかったとはなァ!!このくいものと会わなければ腹的にもォ!わえの体的にもォ!解消しなかっただろうなァ!!」 「グルルゥ…」 「ォ?起き上がるかァ!本調子ではないといえェ、わえの攻撃を食らって立ったのは褒めてやろうゥ!」 「ガァァァァァ!」 咆哮を上げたドラゴンがつっこんでくる。 「ー褒美に貴様には死をくれてやろうゥ」 手をドラゴンに向ける。 「焼けシねェ!」 手から巨大な火球が放たれる。 「ガッー!?」 ドッゴォォォン! ドラゴンに直撃する。 「ガ…ガァァァ…」 ドシィィィィン…。 ドラゴンはプスプスと焼け、倒れる。 「弱いなァ…同族ならもうちょっとわえを楽しませて欲しかったがァ」 少し不満げな顔をし、着地する。 スタスタとドラゴンに近づいていく。 「そういえばァ、羽が無くても空が飛べるようになっているなァ。これで大分龍の時と変わらんようになったなァ」 タッ…タッ…タッ…。 「だがァ…まさか体の半分が眠っている人間の魂が持っていたとはァ…通りで力がうまく出せない筈だァ…」 ぐーぱーぐーぱーと何度か繰り返す。 「まァ、力が出せるといっても半分ほどしかでんがなァ。そこのところは慣れていくしかあるまいィ」 タッ…タッ…ビュンっ! 巨大なドラゴンの上に乗る。 「とりあえずは飯だ飯ィ!!わえの血となり肉となることを光栄に思えよォ!同族よォ!」 ガブっ!! 「中々美味いではないかァ!!」 ガブっ!ガブっ!ガブっ! ルールは数時間で巨大なドラゴンを平らげた。 ーーーー 「わえはイロラスト・ルールゥ!」 「飯は美味かったぞォ!同族を食らった中でもかなり美味かったァ!」 「少し疲れたしィ…寝るかァ…」 「かー…くー…」 次回「龍神の始まり、人間の終わり」 希望 絶望

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